住職のお話し

15)深い仏縁あって結ばれました

春慶寺住職

 皆様とこの春慶寺は深い仏縁あって結ばれました。青森で生まれ大阪で学生時代を過ごした私が春慶寺第二十七世の住職として任命されたのは昭和五十八年ですので、すでに四半世紀、実に多くの出会いに恵まれてこの押上で過ごしてまいりました。
 春慶寺の朝は二階のお堂で仏飯を仏様にお供えすることから始まります。前日に真心をこめて用意した精進の煮物や和え物が本堂の冷蔵庫に入っています。五時には古代米や玄米の混じったご飯が三合ふっくらと炊き上がっています。御宝前におまつりしている仏、菩薩、歴代々のお上人、そして春慶寺処縁の一切の霊位、数えますと二十九箇所にお膳、ご飯、お酒やお水をお供えしています。各ご神仏にはご縁日が決まっており、十五日の水神様、十八日の観音様、十九日の龍神様、二十二日の菊壽(お稲荷)様、二十四日の普賢様、二十八日の鬼子母神様、およそ二ヶ月に一度めぐってくる甲子の大黒様、それから歴代上人のご命日にはさらに特別のお膳と供物をお供えします。約一時間のこの作務がすみますとお灯明をつけお線香を立てて読経を始めます。世界平和と日本の平和、檀信徒お一人お一人の安穏とご健勝を祈願したあと、春慶寺処縁の一切の霊に対する供養をいたします。毎朝七時にはすべてのシャッターを開け、表通りの普賢堂の読経も始まります。さらに四階本堂、二階観音堂、地下のえにしの苑と読経が続きます。毎朝七時、特にお彼岸の間、皆様もご自宅のお仏壇に手を合わせ私と共に祈りの時間を過ごされることを提案します。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan